繊細で品があって清楚に輝く宝石「パール(真珠)」は、数あるジュエリーの中でも特に日本人の肌に似合うといわれています。シンプルだけれども、一粒でも存在感がある真珠。大人女性にしっくり馴染みます。
真珠というと「白くて丸い形」をイメージされる方が多いと思いますが、自然の恵みによって生まれる真珠には、様々な種類があります。例えばアコヤ本真珠やタヒチ黒蝶真珠、南洋白蝶真珠など。色はホワイト、クリーム、ピンク、ゴールド、ブルー、ブラック、シルバー、グリーン系など幅広く、また、大きさや形も異なります。
Dear okinawa,の店頭に並んでいる「chinen*chinen」のジュエリーは、慶良間諸島で育まれた黒蝶貝から生まれる“ケラマパール”を使ったもの。
通常、真珠は貝を育てるところから真珠ができるまで2年くらいかかるところ、ケラマパールは時間をかけてゆっくりと海で育てます。その期間は5年ほど!ほとんど一般流通されていないため、希少価値のあるものとなっています。
大切に育てられたケラマパールは品質が良く、その中でもchinen*chinenで扱うケシやバロックパールは“自然が生み出した造形美”が魅力的。実際身に着けてみると顔映りが華やかになります。
気品高く、存在感を放つケラマパールに魅せられたのは、名古屋出身のジュエリーデザイナー 今井宏治さんです。今井さんは、名古屋市立大学芸術工学部を卒業後、東京のジュエリー専門学校で講師を勤め、その傍ら東京や名古屋で個展・グループ展を主催してきました。しかし不思議な縁がきっかけとなってケラマパールに出会いました。
そして2013年に沖縄に移住。現在は南城市(なんじょうし)の「chinen*chinen(チネンチネン)」でジュエリーの鋳造や、ケラマパールや天然石を使用したジュエリーを制作しています。
黒蝶貝から生まれたケラマパールは色も形も様々。照り具合が他の真珠とは異なります。淡くて青みがかったグレーのグラデーションは、世界でも有数の透明度を誇る海=ケラマブルーが映りこむんだような輝き。ケラマパールでしか表現できないのです。
写真では分かりづらいのですが、実際に身に付けてみるとブルーとシルバー(グレー)の輝きを放ち、独特の風合いが何とも言えず素敵なのです。形は完全な円形ではなく、ひとつひとつ形が異なります。
女性をより美しく、そして上品に見せてくれるchinen*chinenのジュエリー。誰ともかぶらない“世界でひとつだけのジュエリー”を探している方も、ぜひ店頭で手に取ってみてください。
Photo&text:舘幸子