アクセサリー作家 :仲間 秀子

使い込むほどに味わい深く。経年変化を楽しむ、souの真鍮アクセサリー

ファッションを選ばないシンプルなアクセサリー。プライベートはもちろん、ビジネスシーンでも違和感なく身に付けられるアクセサリーは、いくつ持っていても困らないアイテムです。


糸満市喜屋武(きゃん)の、海が見える立地に工房兼ショップを構える「atelier sou(アトリエソウ)」。アクセサリー作家 仲間 秀子(なかま ひでこ)さんのこだわりは“無意識で選べるぐらいのシンプルさ”。「今日の服装には合わないかも」と悩むことなく、気軽に身に付けられるsouのアクセサリーは、毎日愛用したいほどです。

仲間さんが使う素材はシルバーと真鍮がメインです。イエローゴールドに比べて落ち着いた輝きを放つ真鍮。「真鍮のマットゴールドは、日本人の肌によく馴染むんです」と仲間さんは話します。また、使い込んでいくにつれて経年変化を楽しむことのできる素材で、アンティークのような風合いが出てきます。毎日身に着けることで肌の油分と馴染み、自然な艶が出てくるそうです。

例えばこちらの「しずくリング」も、使い込むほどに味が出ると人気のアイテムです。「指輪は丸い」という概念を大きく変えてくれたのは、四角や六角形のリング。「私の指には丸いリングは合わないので、ちょっと潰してくれませんか?」というお客様のリクエストがきっかけで誕生した形だそうで、実際に身に付けてみると違和感なくフィットします。
リングに付いているのは純銀の粒。最初はパールを付ける予定でいたそうですが、パールは水や酸に弱いという難点も。純銀の粒の輝きはパールに似ているため、仲間さんはこちらを採用することにしました。銀は魔除けの効果があるそうなので、お守り代わりに身につけるのも良さそうですね。

こちらのイヤリングは実は1つで2つの使い方ができる「2wayイヤリング」。仕事中、大きなイヤリングが付けられない人のために、外して使えるユニークなアイテムです。

外した方はリングやペンダントトップとしても使えます。

華奢なのに存在感もあるバングルは、クチ部分が丸くなっているため、付け心地が良いと評判です。

バングルのクチが擦れて痛い思いをしたことがある方は是非一度試してみてください。

「想い」を込めて作品を「創り」、それが人々の暮らしに寄り「添い」ながら、ともに時を重ね、深みのある「層」を成すように…。仲間さんのそんな想いから名付けられたsou。

「こんなに遠い所にわざわざ足を運んでくださるお客様には感謝の気持ちで一杯です。何も購入されなくても良いんです。ただ、ゆっくり過ごしていっていただきたいなぁ…って。店内からは海も見えますから、のんびりしていってください。1〜2時間過ごしていかれる方も珍しくないですよ。買うだけでなく『楽しかった、また来たい!』と思っていただけるような空間と作品作りをこれからも心がけていきたいです。」と仲間さん。

そんなマイペースの仲間さんに会いに、souへ足を運んでみませんか?

Photo&text:舘幸子